【 第9回 】 大人の逸品倶楽部 「 最高金賞受賞 」 平成27年 7月31日(金)。 スローフードジャパン燗酒コンテスト2015が開催されました。
主催 : スローフードジャパン
181点の清酒が入賞に選出されました。 審査方法は、湯煎で酒温を審査温度にコントロールをして、 ブラインドティスティングで5段階に評価されます。 酒造技術者をチームリーダーとし、清酒の販売や出版などに 関わる専門家30名で審査されました。
その中で、なんと・・・島根県地酒清酒が!!・・・。 「 プレミアム燗酒部門 」4品入賞。 「 特殊ぬる燗部門 」1品入賞。 致しました。 おめでとうございます。
さらに、「 プレミアム燗酒部門 最高金賞受賞 」(全10品)の中で、 島根県 日本海酒造株式会社 出品の1点が最高金賞受賞致しました。
島根県浜田市の「 日本海酒造株式会社 」で造られる 「 最高金賞受賞の逸品 」です。 【 島根県浜田市弥栄町 】 島根県浜田市といえば、島根県随一の漁港で有名です。
■画像・協力 : 弥栄町酒米契約栽培生産者の皆様
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【 第8回 】 大人の逸品倶楽部 「 麹文化の酒造り 」
麹文化と言えば、焼酎や清酒といわれる日本和酒だけでなく、醤油や味噌など 我々、日本人の生活には欠かせないものばかりです。 今や、世界的な「 日本和食の流行 」は、この麹文化でさえ始まっている様です。 海外でも麹造りから行う、醤油や味噌の開発が進んでいるとの事ですよ。 三和酒類株式会社が中心となって発信していく「 麹プロジェクト 」の 今後の活動には、日本本格焼酎の未来への大きな可能性を感じます。 【 全麹造りへの取り組み 】 「 全麹造りは 」は酒質に深みを増す技術として、三和酒類株式会社では、 1989年(平成元年)から取り組みました。 全麹造りは、普通は1次仕込みにしか使わない麹を、仕込みの全工程総てに使う。 と言う手間と時間とコストの掛かる製造方法です。 全麹原酒を使用する事で、よりまろやかに、豊かな香味があり、深みのある味わい を実現しました。 1998年(平成10年)に第1弾商品「 いいちこフラスコ 」 2008年(平成20年)に第2弾商品「 いいちこ日田全麹 」 と次々と商品化に成功し、本格麦焼酎に革新をもたらして来ました。 また随分と前置きが長くなってしまいました。 今回ご紹介します。 「 大人の逸品 」は、本格麦焼酎 【 本格麦焼酎 いいちこ空山独酌 】(くうざんどくしゃく) を御案内致します。 「 麹プロジェクト 」の第1弾商品として、 2014年(平成24年)11月 1日に製造・新販売された商品です。 全麹造りとは少々異なりますが、 麹造りにこだわり、酒造りのひとつひとつの工程を丁寧に 積み重ねて造り上げた商品です。 華やかな香りと、深く染み入る様な余韻は、正に「 大人の逸品 」に相応しい。 酒歴を重ねた方々に、そして本格焼酎ファンの方々へ じっくりとオンザロックで味わって頂きたい商品です。
今回御紹介の 「 大人の逸品倶楽部 」は 麹文化の蒸留酒を具現化した商品 ~「 麹プロジェクトの逸品 」~ 三和酒類株式会社 【 空山独酌 (くうざんどくしゃく) 】のご紹介でした。 ~ コメント ~ 洗練されたデザインとスッキリとした呑みやすさ・・・。 焼酎ファンならずとも「 美味しい 」と実感出来ます。 女性の方々にも、評判が良いですよ。 (株)山陰日酒販 焼酎唎酒師(A) ~ 追記 ~ 本格焼酎は、度数や飲み方の多様性。 原料や蒸留法の使い分けによる香味のバリエーション。 貯蔵による、付加価値のアップ。 などなど・・・。 蒸留酒ならではの魅力的な要素が沢山あり、 造り手の手法によって、まだまだ沢山の可能性が秘めているものと思います。 今後の、三和酒類株式会社さんの新商品開発には、目が離せませんね。 九州のほぼ中心に位置する大分県日田市に 「 いいちこ日田蒸留所 」が2002年に開設されました。 豊かな自然に囲まれた蒸留所では、一般のお客様の蔵見学も可能となっています。 試飲ショップも併設され、様々な商品のテイスティングをする事も出来ます。 是非、立ち寄ってみたい場所です。
■ 記事・編集 : 株式会社 山陰日酒販(K) ■ 記事 : 株式会社 山陰日酒販(A) NPO法人FBO公認 焼酎唎酒師 ■ 記事・画像・協力 : 三和酒類株式会社 大分県宇佐市山本 2231-1 ■ 画像協力 : 日本酒類販売株式会社 ■ 平成27年 4月24日
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【 第7回 】 大人の逸品倶楽部 「 愛媛県産はだか麦 」 はだか麦とは・・・、大麦の一種で、温暖・少雨が栽培の条件であり、 愛媛県や香川県などのごく一部地域でしか栽培されていません。 このため希少価値が高く、愛媛県では本県の特産品として広くPR、 消費に取り組んでいます。 従来、はだか麦は味噌や醤油、麦茶などの原料として使われていました。
【 ハダカムギ日本栽培地域 】
※ 平成19年度 : 農林水産省統計より抜粋・編集。 今回ご紹介させて頂きます 【 大人の逸品倶楽部 】の商品は、 愛媛県松山市の「 桜うずまき酒造 」で造られる「 逸品 」です。 日本一の生産量を誇る、「 愛媛県産はだか麦 100% 」を用いた。 現在市販されている麦焼酎の発想を大きく変えた商品の開発を目指して、 長年の試行錯誤の末、遂に出来上がった麦焼酎がこちら・・・・です。 【 本格麦焼酎 はだか麦 】 現在主流の麦焼酎には無い、圧倒的な華やかな香りと濃厚な味。 長期熟成焼酎の様な深い「コク」を堪能出来ます。 希少原料である「はだか麦」を常圧蒸留し、半年~1年程度の熟成期間を経て、 商品となっています。 ~「 物足りない 」なんて言わせない。~ と言うキャッチフレーズ通りの、後味と余韻を感じられる事でしょう。 製造元の桜うずまき酒造株式会社は、 明治4年の創業。 140年以上の長い歴史があり、清酒・焼酎・醤油・味醂風調味料などを 製造・販売しておられます。 明治19年の大型台風や戦時中の戦災などで、幾度も製造場を失いながらも、 品質第一をモットーにして、地方酒の雄たるべく日々精進を重ね、 今日まで商品研究・開発をされて来られました。
今回御紹介の 「 大人の逸品倶楽部 」は 歴史ある地方蔵から生まれた ~「 発想を変えた逸品 」~ 桜うずまき酒造株式会社 【 本格焼酎 はだか麦 】のご紹介でした。 ~ コメント ~ 一般的な飲み易い麦焼酎とは違う。 蒸留方法も「常圧蒸留」で、ゆっくりと時間と手間が 掛かっている。 飲み手を選ぶ「逸品」と思います。 一度、・・・気に入れば・・この味の虜になりそうです。 (株)山陰日酒販 焼酎唎酒師(H) ~ 追記 ~ 国内酒類消費量が年々減少を続けて行く中で、 焼酎市場も例外ではありません。 2007年をピークに近年は消費減少を続けています。 これからは、選り商品の「独創性」を磨き上げ、 その商品にしかない・・・「特徴」や「世界観」の様なものが 必要になって行くでしょう。 これから・・・全国地方の焼酎蔵が「独創的焼酎観」を次々と 発表して来る・・・かも・・・しれません。 ■ 記事・編集 : 株式会社山陰日酒販(K) ■ 記事 : 株式会社山陰日酒販(H) NPO法人FBO公認 焼酎唎酒師 ■ 記事・画像・協力 : 桜うずまき酒造株式会社 愛媛県松山市八反地甲 71番地 ■ 記事・画像 : 日本酒類販売株式会社 ■ 平成26年 7月29日
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【 第6回 】 大人の逸品倶楽部 江戸の末期・・・激動の時代の中で、日本歴史の中心・表舞台に 突如として巻き込まれることになった、会津藩の城下町。 現代でもその歴史上の背景もあり、数多くの観光客が賑わう町になっています。 現在は、会津若松市として福島県中央部に位置しています。 猪苗代湖の西側に位置し、会津盆地と言われる盆地床で会津平(あいづだいら)とも 呼ばれるようです。 会津の人々は、勤勉で、強い信念に揺ぎ無いと聞き及びます。 そんな会津若松市で造られるお酒は、きっと決め細やかな地酒なのだろう・・・。 と想像出来ます。 今回ご紹介させて頂きます 【 大人の逸品倶楽部 】の商品は、 福島県会津若松市の「 末廣酒造 」で造られる「 逸品 」です。 嘉永3年(1850年)の創業。 (江戸末期、ペリーの黒船、浦賀来航の少し前になります) 以来160年を超える長きに渡り、受け継がれて来た酒造蔵です。 会津の(米)・(水)だけを使い。そして地元の人々だけで造りあげる酒に こだわり続ける信念は、現代でも変わる事がありません。
明治に入り、初めて杜氏による酒造りを実現し、蔵人の成長に繋がりました。 そして、清酒「末廣」は大正4年に宮内庁御用達となり、全国にその名前を知らしめる 事になります。 現代となってからは、全国新酒鑑評会5年連続金賞受賞という結果をもたらしました。 また、世界へも目を向けていて、 International wine challenge (インターナショナル・ワイン・チャレンジ)にて 金賞(ゴールドメダル)にも輝きました。 そんな伝統と数々の栄誉を頂きながらも、新しいチャレンジ(挑戦)を続ける精神が この末廣酒造の一番の特徴なのでしょう。
今回ご紹介するお酒は、末廣酒造の新しいチャレンジから生まれた。 発泡性清酒 【 姫ここち ・ しゅわりん 】と言う商品です。 甘酸っぱい味わいの日本酒ベースの微発泡酒。 瓶内2次醗酵という本格的な醗酵作業により、 極め細かい、はじける泡が特徴です。 アルコール度数も3度と低く、喉越し爽やかなお酒です。 ボトルラベルには、“ 人魚姫 ”と“ 泡 ”がデザインされていて、 弾ける泡の中を、人魚姫が泳いでいます。 何とも女性らしい“可愛らしい”商品となっています。
一年中の季節にあわせて楽しめる日本酒ですが、これからの季節に 「 涼 」を演出出来る商品として、今回は注目してみました。 今回御紹介の 「 大人の逸品倶楽部 」は まさに匠の酒蔵から生まれた 「 チャレンジの逸品 」 末廣酒造株式会社 【 姫ここち ・ しゅわりん 】のご紹介でした。 製造元 : 末廣酒造株式会社 発売元 : 日本酒類販売株式会社 ~追記~ 2013年、訪日外国人旅行者数は、10年前の約2倍となり、 一千万人を突破したそうです。 また、訪日外国人旅行者消費額は、飲食費と買物費で約53%以上使われるという データが出ています。 ( 観光庁「訪日外国人消費動向調査」より ) 東京・大阪という首都圏が中心ですが、観光客が全国地方へも分散しつつある事も 近年変化の事実の様です。 そんな中で、スパークリングワイン風な日本清酒が、訪日外国人旅行者にも好評である ニュースは見逃せません。
■ 記事・編集・画像 : 株式会社山陰日酒販(K) ■ 記事・画像・協力 : 末廣酒造株式会社 ■ 記事・画像 : 日本酒類販売株式会社 ■ 平成26年 6月13日 |
【 第5回 】 大人の逸品倶楽部 平成25年(2013年)9月9日(月)。 島根県の北(日本海)に位置する隠岐諸島(おきしょとう)が、 「 世界ジオパーク 」に認定されました。 世界ジオパークネットワーク(GGN)が認定しており、 平成25年9月時点で、世界29カ国・100地域がこの 「 世界ジオパーク 」に認定されています。 ※ ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の正式なプログラムとして 世界ジオパークを認定して行く事が、現在検討中との事です。 既に、鳥取県から~兵庫県・京都府に跨る「 山陰海岸 」は 認定されており、日本国内では今回の隠岐諸島で6番目の認定となります。 「 隠岐世界ジオパーク 」は、4つの大きな有人島と 180以上の無人島からなる海域を含む、約674平方kmの設定エリアになります。 世界的にも珍しい地質形体や、特有の生態系。 古い歴史や人の文化など、総合的な自然公園としての評価を 国際的に高く評価を受けた事での認定となりました。 一番大きな島。 「 隠岐の島町 」(おきのしまちょう)は、5地域からなる最大の島です。
二番目の島。 「 西ノ島町 」(にしのしまちょう)は、元弘2年(1332年)に 後醍醐天皇が流罪として遠流された島でもあります。
三番目の島。 「 海士町 」(あまちょう)は、海産物の宝庫であり、また、 後鳥羽上皇(第82代天皇)が承久3年(1221年)からお住まいに なられた事でも有名です。 四番目の島。 「 知夫村 」(ちぶむら)は、日本火山の中でも特に古い地層で覆われている と言われています。 原自然は基より、古い歴史の舞台としてもとても興味深い諸島なのです。 高速船やフェリー・飛行機などのアクセスもあり、是非、観光に立ち寄って頂きたい 場所になっています。 人としての暖か味が溢れ、自然と生物との繋がりを感じる。 そんな魅力がたっぷりと味わえるのではないでしょうか。
今回も恒例の、すっかり長い前置きとなりましたが、 御紹介したい「 大人の逸品倶楽部の商品 」は。 島根県隠岐郡隠岐の島町にある。 『 隠岐酒造株式会社 』から発売されている季節・数量限定商品 「 隠岐誉 純米酒 山田錦 」です。 隠岐諸島の篤農家の方々に「山田錦」を栽培して頂き、 隠岐の大地から湧き出る「名水百選」にも選ばれている精冽な湧水と、 隠岐産米100%の山田錦で醸造された、季節数量限定商品です。
地産100%の原料で造り出される事。 正にこれが「 和食~日本人の伝統的な食文化 」(無形文化遺産) と堂々と言えるのかもしれません。 秋から冬に向い、益々旨みとまろやかさが増し、通常に販売されている 「 隠岐誉 純米酒 」と比べても一味、違うお酒に仕上がっています。 これからの時期。 お正月料理を前にして、 この「 隠岐誉 純米酒 山田錦 」をチビリ・・ゴクリ・・・。 何とも・・・。 ゾクゾクしますね。 暖かい部屋で、そのままの温度で戴くのもお薦めです。 今回御紹介の 「 大人の逸品倶楽部 」は、 世界ジオパークが認めた大自然が醸し出す、「 心豊かな逸品 」 「 隠岐誉 純米酒 山田錦 」の御紹介でした。
~追記~ 平成25年12月27日から~。 出雲市の古代出雲歴史博物館では、企画展覧会として 「 隠岐之国~島々の歴史と文化~ 」と題して企画展が開催されます。 日本国内で唯一現存すると言われる、 1300年前の二つの駅鈴(重要文化財)や 国内で僅か3つしか現存していないとされる 倉印(重要文化財)などの展示も在る様です。 かつて、「 一国 」として離島の中で長く伝承され続けた 「 世界認定・隠岐諸島 」の歴史や文化に触れて見るのは?・・・如何でしょう。 是非、機会があれば「 山陰知名度向上委員会コーナー 」での 取材記事が出来れば・・・と思います。 ※ 現在、山陰知名度向上委員会コーナーの表紙を飾る写真は、 隠岐の島町に在る「 ローソク島の夕日 」です。
平成25年(2013年)での記事はこれが最後になります。 また来年お逢いしましょう。 どうぞ皆様には、良いお歳を御迎え下さい。 平成25年12月24日 ◆記事・編集・画像 : (株)山陰日酒販 (K) ◆記事・画像・協力 : 隠岐酒造株式会社 ◆画像協力 : 社団法人島根県観光連盟 ◆記事協力 : 隠岐ジオパーク推進協議会 ◆協力 : 島根県立古代出雲歴史博物館 |
【 第4回 】 大人の逸品倶楽部 島根県安来市古川町には、山陰が誇る日本庭園と日本画の美術館である。 「 足立美術館 」があります。 別名「 横山大観美術館 」と呼ばれる程、横山大観画伯の名品が 数多くコレクションされていて、その量・質ともに日本一の大観コレクションと 言われています。 昭和45年に足立美術館は創設され、創設者の足立全康(あだちぜんこう)氏が こよなく愛した日本画として、執念ともいえる収集をされた様です。 「 足立美術館 」は横山大観画伯の名品を中心とした、近代日本画のみならず、 その日本庭園にも定評があり、 ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(米国)では、 10年連続庭園日本一に選定されています。 また、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(仏国)でも、 最高評価の「三ツ星」と評価されています。 そんな「 足立美術館 」では、今年(8月31日~11月30日)まで、 横山大観画伯の没後55年を記念して、秋季特別展「 横山大観とその同志たち 」 が開かれています。 ファンの方は見逃せませんね。 ※公益財団法人 足立美術館 公式ホームページ また、今回も相当に前置きが長くなってしまいました。 今回、御紹介したい・・・【 大人の逸品倶楽部 】の商品は。 横山大観画伯が愛飲した、軟水仕込みの純米酒。 『 酔心 ・ 純米酒 濃醇辛口 』です。
昭和初期。 当時、酔心山根本店東京販売店(神田)に頻繁にお酒を買いに来る、上品な女性が居た。 興味を持った店員が尋ねてみると、何と・・横山大観画伯のご夫人だという。 当時の当主であった山根薫社長は、それを聞き、早速手土産持参で、 池之端にあった横山大観邸に出向いた。 「酒造りも、絵を描くのも芸術だ」(大観画伯) すっかり意気投合して、上機嫌の山根薫社長は 「先生の飲むお酒は、一生分、私のところでご提供しましょう」(山根社長) と約束をしてしまった。 これより先、「酔心」四斗樽をお送りする事となった。 しかし、・・・2~3週間で四斗樽が空いて行く。 その酒豪ぶりを知って、相当吃驚(少しだけ後悔)された様です。 しかし、昭和33年に大観画伯が91歳で天寿を全うするまで、休む事無く 「酔心」四斗樽は届けられた・・・との事です。
但し、大観画伯は絵筆を握られている間は、決してお酒を口にする事なく、 夕方に仕事を終えた後、ゆっくりと時間を掛けて「酔心」を飲まれていた様です。 晩年は、体調に合わせて湯割りなどの飲み方でも嗜まれていたと言います。 最晩年では、病気で薬や水さえ喉を通らなかった時でも、「酔心」を口にする ことで、容態が回復した・・・との逸話もあります。 ( 記事:株式会社酔心山根本店 )
今回御紹介の『 酔心 ・ 純米酒 濃醇辛口 』は大観画伯が好まれた、 純米醸造のお酒を、40~45℃程度のぬる燗で特に楽しめるものとして 造り出されたものです。 仕込み水には稀少な「超軟水」(硬度14)を100%使用し、 キメ細やかな仕上がりになっています。 全国的に「淡麗辛口」を謳う清酒が多い中で、「濃厚」さを謳うものは珍しいです。 「濃厚」で「辛口」・・・・。概して癖がありそうですが、「超軟水仕込み」に より、キメ細かく飲み心地良い。 まさに・・旨口・・そんなお酒に仕上がっています。 昭和初期。大観画伯が飲まれていたお酒は「この1本」だったのでしょう。
今回は、創業150年を越える、株式会社 酔心山根本店から丹精込めて出荷される 『 伝統の技の逸品 』~ 『 酔心・純米酒 濃醇辛口 』の御紹介でした。
~追記~ 9月に入り~(十五夜)・(お彼岸)になれば、本格的な秋の到来です。 美味しい食べ物と・・「酔心」・・も良いですが。 家の窓を少し開け、 外から香る・・秋の木々の香り。 外から聞こえる・・虫の音。 外に見える・・秋の月夜。 そんな「料理」を前にして、「酔心」をぬる燗で「ぐびっ・・」と頂く。 「 あ~日本人って、良いですね~!! 」 近年、日本酒(清酒)の海外への輸出量は何十倍と言う勢いで、伸び続けています。 日本食ブームが後押しをしていると思われますが、 アメリカ・アジア諸国を中心にヨーロッパでも好評の様です。 もはや・・日本酒(清酒)は・・世界共通の「 日本酒 」になりつつあります。 そんな、海の向こうで流行の日本酒ブームは、いずれ・・逆輸入の形で 日本国内に流れが来るのも近いかも・・・しれません。
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【 第3回 】 大人の逸品倶楽部 平成25年6月19日(水)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に、 江戸時代(鎖国直前)の日欧関係の端諸となる重要な歴史資料として、「慶長遣欧使節関係資料」 (仙台市博物館所蔵)と藤原道長の自筆日記「御堂関白記」(京都市陽明文庫所蔵)の 国宝2件が登録されたとの報道がされました。 記憶遺産としては計54件目になる様です。 遣欧使節資料は日本とスペインの両政府が共同推薦した経緯もあります。 大御所・徳川家康の許可を得て、仙台藩主伊達政宗によりスペインとローマに派遣された 支倉常長(はせくらつねなが)を大使とする遣欧使節団が持ち帰った、 ローマ市公民権証書や肖像画などが登録されました。 1613年(慶長18年)10月28日、スペインに向けて出発。日本人として始めて 太平洋と大西洋を横断し、翌年(慶長19年)12月5日にマドリードに到着との 記載があります。また、ローマへはさらに翌年(元和元年)10月25日到着です。 当時の旅は、想像を超える苦労と時間が費やされているのですね。 支倉常長はスペイン国王フェリペ3世とローマ教皇パウロ5世との謁見を果たしています。 ・・・・・貴重な歴史遺産です。 そんな、日本とスペイン両政府は共同にて、交流400周年事業プロジェクトを今年、 2013年6月から2014年7月までの期間開催。 様々な交流事業が予定されています。 今年はとにかく、スペインをより良く知る年。・・・・と言う事です。 さて、前置きが長かったですが今回の「 大人の逸品倶楽部 」が御紹介する商品は もちろん・・・。スペインから運ばれて来た・・・。 ☆ラベントス・イ・ブラン社 『 ラベントス・イ・ブラン・ レゼルバ・ブリュット 』 今回は、スペインが誇る最高の『カヴァ』の御紹介です。 「カヴァ」とは、フランスの「シャンパン」、日本の「スパークリングワイン」と 類似しますが、ワイン法においてもスペインのワイン製法によって造られた スパークリングワインを「カヴァ」と呼ぶ事が出来ます。 高品質なのに「シャンパン」と比べると価格が手頃な為、世界中で愛されています。 【 カヴァ・・・は元々、洞窟や地下蔵の意です 】
石灰岩土壌(水分保有率が高い)で発泡ワインの生産にとても適している為、 約95%以上のカヴァがこの地で造られているのです。
その中でもラベントス家は、1497年より18代続く葡萄生産者で、世界で最も長い ワイン醸造の歴史を持つ、ワイナリーの一つです。 《 DOカヴァ(原産地呼称) 》= は他のD.O.の様に地域を指定して認定された 原産地呼称ではなく、ワインの製法によって分類された特殊なD.O.です。 DOカヴァは「シャンパン式醸造法」と同じ、瓶内二次発酵製法で造られたものを指します。 ラベントス社は1970年、このDOカヴァの認定・設立に大きく関与していて、カヴァ創始者の 直営ファミリーであり、DOカヴァの確立者として『 カヴァの発祥 』と呼ばれる生産者です。
ラベントス・イ・ブラン社のカヴァは、 自社栽培葡萄を100%使用して造る希少価値の高い商品です。 〈 土 〉から〈 畑 〉にこだわり。 〈 葡萄 〉から 〈 収穫 〉 にこだわる。 その妥協を許さない情熱を掛けた想いは、長い歴史の中でずっと頑なに引き継がれています。 いつでも・・より素晴らしいプレミアムワインが届けられる。 『 安全 』『 安心 』と言う名のブランドがこのラベントス社なのです。 事実、スペイン国内での「ミシュラン3スター(三ツ星)レストラン」でのラベントス社、 取り扱いは100%になります。
今回は、情熱の国スペインから送られて来る。 情熱の生産者「 ラベントス・イ・ブラン 社 」から 『 唯一無二の逸品 』~ 『 ラベントス・レゼルバ・ブリュット 』の御紹介でした。
《 ラベントス・ニュース 》 今年2013年、ラベントス社は自ら苦労の末に創り上げた「 DOカヴァ 」からの脱退を 決定しています。 何故?? 近年のカヴァ生産の中には、「畑」・「葡萄」を尊重しない量産品を目的とした生産者が 見受けられる様になりました。 安価な量産品との差別化を図り、伝統を大切にしたスパークリングワインとしての地位の確立 を目的として、今年~DOカヴァから脱退します。 苦渋の決断だったかと思われますが、ラベントス社の揺ぎ無い商品への自信と信念の表れでは ないでしょうか。 今後は自社畑のあるエリア「 Conca del rui Anoia 」〈 コンカ・デル・リュ・アノイア 〉 と言う名称に変えて発売されます。(2013年秋以降)ヴィンテージ 2010より。 (現行ヴィンテージは、 2009です) 新しい、コンカ・デル・リュ・アノイアとしてのDO認定へ向けた夢へ、新たな情熱が注がれます。 (今回、同じくDOカヴァからの脱退生産者は、他にも数社ある様です。) 今年は、スペインからの様々なニュースが見逃せませんね。
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【 第2回 】 大人の逸品倶楽部 「 平成の大遷宮 」 今回、御紹介の逸品商品は・・・ !!。 山陰最大級のワイナリーであります。 ㈱島根ワイナリーより発売されています限定商品の御案内です。
縁結びの神様 ・ 福の神様として、全国に知られる 『 出雲大社 』(いずもおおやしろ) にて、 およそ60年毎に行なわれる、《 大遷宮 》。 御祭神を仮本殿へ移し、《 国宝 》 御本殿の改修・修造を約5年に亘り行ない、 甦った社殿へ御遷り頂く行事です。
出雲大社から車で5分。 まさに、出雲大社の隣りにあります、㈱島根ワイナリーから発売されましたワインの名前は。 『 葡萄神話 縁結 ~ 平成の大遷宮 』〈 赤 〉・〈 白 〉 各720ml瓶入りの2品種です。
『 大遷宮 』 が60年に一度・・・・・・・。と言う事は。 そうなんです。 この限定ワインも、次回出逢える事が出来たとしても、 60年後・・・と言う事になります。 まさに、限定中の限定品。 一生に1回限りの逸品です。 パワースポットの中心で醸造され 『 縁起 』 の詰まった限定ワイン。 飲む程に、体中にパワーがみなぎる事!! 間違いなし・・です。 贈り物で、慶ばれる事!! 間違いなし・・・ですね。
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【第1回】 大人の逸品倶楽部 このコーナーでは弊社専門スタッフにより、 今!!最もお薦めしたい逸品を連載 ・ 御紹介するコーナーです。 新商品の逸品。 季節限定商品の逸品。 こだわりの逸品。 珍商品の逸品。 などなど・・・・。 独自の目線から、独自の雑学も加えて、皆様の嗜好をくすぐりたいと思います。 どうか御期待の程、よろしくお願いします。 記念すべき第1回目は、カリフォルニアワインで新商品ワイン2品の御紹介です。 今回御紹介するワインは 「 Big House 」(ビッグハウス) 『 ザ・ユージュアル・サスペクト カベルネ・ソーヴィニヨン(赤) 』 「 Big House 」(ビッグハウス) 『 アンチェインド シャルドネ(白) 』 の2種類です。 ワイナリーがアメリカ ・ カリフォルニアのソレダドにあり、 ソレダド刑務所(通称 The Big House)と 目と鼻の先にある事にちなんでユニークなラベルが描かれています。 ワインの名前にあります『 ユージュアル・サスペクト 』とは常習犯。 『 アンチェインド 』とは脱獄。 という意味で、ネーミングにも洒落が効いています。 2004年以降 ~ 【 Hot Brand Award 】にて、8年連続【 impact 】を受賞。 味わいは『 ユージュアル・サスペクト 』の方はミディアムボディでフレッシュ、余韻は長め。 肉料理 ・ ハンバーガーなどと良く合います。 『 アンチェインド 』はさわやかでキレが良いです。 魚料理 ・ サラダなどと良く合います。 今までに無い、まったく新しいカリフォルニア・ワインスタイルが此処に誕生です。 2品種共に、ワインを飲み慣れていない方でも美味しく、親しんで頂けると思います。 ホームパーティや合コン。これからの季節は、花見などでも気軽に楽しんで頂けるワインです。 瑞々(みずみず)しい果実味を存分に堪能出来る逸品です。 ■big house■ 【俗語】 刑務所 記事 : ワインアドバイザー NO.11588 (M)
記事・編集 : (株)山陰日酒販 (K) 資料・ 画像・協力 : 日本酒類販売株式会社
平成25年 3月28日 |